ピックアップ

最新パンフレットダウンロード
最新パンフレット企業向け(A3)
最新パンフレットダウンロード
最新パンフレット学生用(A4)

受入企業

インターンシップ体験記 [C] ユシロ化学工業株式会社  

初めてのインターンシップ受入


ユシロ化学工業株式会社 
研究本部 技術支援推進部長  岩田 重広

 この度群馬大学ポストドクター・キャリア開発事業によるインターンシップを初めて利用しました。その結果、研修生の白川さんを弊社社員として採用することができました。以下に、インターンシップについて感じたことを記載します。
 1.この制度の優れている点
 
 この制度の1番の利点は、実際の業務を行うことで、研修生および企業側がお互いを知ることができる点だと思います。
 弊社は、自動車エンジンの加工に使用する切削油剤等の金属加工油剤、スーパーマーケットなどの床の美観を維持するワックスや洗剤等を製造販売している会社で、海外もアメリカ他12拠点に展開しています。ただし、弊社の開発している製品が一般的なものではないため、「入社後にどのような仕事を行うのか」わからないと思います。特に、専門性の高い研究をしてきたポストドクターの方には、「自分の専門性をどのように生かすことができるか」不安に思うことがあるでしょう。その意味では、インターンシップ制度は、企業での研究と大学での研究の違いを肌で感じることができ、その企業への就職について、現実味を帯びて判断できるのではないかと思います。
 また、弊社の研究員についても、研修生の研究に取組む姿勢から基礎研究の重要性を再認識するいい機会になったと感じています。
 2.課題や問題点
 
 課題として、研修生と企業側のミスマッチが挙げられます。事前にミスマッチを防ぐには、その会社において「自分の将来像を描くことができるか」どうかだと思います。今回、研修開始前に研修期間中の研究課題について、研修生と相談しましたが、弊社における将来的な研究者像について、説明する機会がなかったことは、反省すべき点だと思います。
 また、大学側との情報伝達については、改善の余地があると思います。当初懸念された社内調整は、求人が目的の本社人事部署と、研究業務の遂行を目的とした研究部門の調整を事前に私の部署で行うことにより、大学側と混乱なく連絡を取ることができたと考えています。ただし、大学に戻って実験する必要が生じた際、会社側の情報不足により対応が遅れてしまいました。このことから、研修生と大学側に任せていたことでも、できるだけ情報共有し、積極的に協力していく必要があると感じました。

 最後に、白川さんの入社後の活躍を期待すると共に、今回の研修に際してご指導を賜りました米本先生、平田先生にお礼申し上げます。

ページの先頭へ戻る