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受入企業

インターンシップ体験記 [B] 三桜工業株式会社  

新しい風を起こしたインターンシップ


三桜工業株式会社 グローバル開発本部 
研究開発部 副部長  後藤 直哉 

 今回のインターンシップは、インターン生の経験を増やしただけでなく、社内に良い刺激を与える結果にもなりました。日頃、目先の業務に気を取られている人が多い職場に、じっくりと本質を追究する姿勢を持ったインターン生が入ったことで、ずいぶん雰囲気が変わりました。三桜工業にとって「ポストドクター・インターンシップ推進事業」の制度利用は初めてのことでしたが、社内に新しい風を吹かせるために思い切って4人を同時に受け入れました。少し無理をしたのですが、結果的にこれは正解だったと思います。

 三桜工業は世界の20カ国58拠点で主に自動車部品の製造をしており、グローバルで活躍できる人財を国籍問わずに受け入れている会社です。インターン生を受け入れた研究開発部は、自動車の燃費改善、環境負荷低減、さらに自動車の枠から飛び出した新製品、新技術の開発に取り組んでいる部門です。

成果
 これまで手が回らずに進まなかった事象解析、理論構築、数式化が大きく進みました。インターン生は固定観念が無く、疑問点を素直に報告したり質問したりするので、それをきっかけにして問題解決の糸口を見つけたテーマもありました。

課題
 自動車部品の耐食性評価、耐久性評価、材料選定、品質検査方法等はやや特殊な知識を必要とする領域のため、インターン生の経験や知識を直接生かすことはできませんでした。インターンシップ開始直後は、インターン生が戸惑う様子も見られましたが、すぐにテーマと現状を把握し、インターンシップの終わる3ヶ月終了時には研究成果をまとめて発表するところまで達成しました。論理的思考力、目標期限内に纏め上げる力、人に伝える力が高ければ、多少専門分野が異なっても研究開発を推進できることを証明したと言えます。研究経験の多いインターン生の方は、すでに高い力を身に付けています。

最後に
 インターン生は、キチンと起承転結の順で物事を推進し、まとめ、話すのですが、企業で仕事を進める上では、結起承転の順序が求められます。スピードを必要とする社会では良いやり方ですが、あまりこのやり方を押し付けてしまうと、視野が狭くなってしまう恐れがあるので、バランスのとり方を考えて行かなければならないと思っています。

 今回、インターン生を受け入れることで、社内活性化と研究開発推進ができました。チャンスがあれば、次回も是非受け入れをしたいと思います。また、インターン生の皆様は、インターンシップ期間中の経験を生かし、入社後においても活躍されることを期待します。

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