高度人材育成ンターは、産業界で活躍できる博士人材養成の拠点として平成２４年より、群馬大学の桐生キャンパスに設置されました。また、本センターは、現在進行中の博士キャリアパス開発事業（補助事業、平成２３−２７年度）の拠点でもあります。
　一昨年度、事業開始から3年目に、本事業に対する中間審査があり、上記の事業実績、実施体制等について高い評価を受け、補助金の増額がありました。本事業は、大学教員の意識改革はもとより、強力な参画企業様の力添えがあったからこそ、順調に推移したものと思っています。皆樣方には、心よりの御礼を申し上げます。
　他方で昨年度実施した全学アンケートの結果より、低学年次学生（学部生）においては、本事業の活動やその重要性がほとんど認知されていないことがわかりました。学部生は、潜在的な今後の博士人材候補者であることを考慮すると、学部生への本事業の広報活動も重要であると考えられます。このため本年度より学部学生向けに、産業界で活躍するためのノウハウを伝えるためのセミナー「企業人は語る」を企画、実行しました。
　本事業は補助事業としては本年が最終年度です。一方、本事業は学内で行われる様々な研究プロジェクト等付きの博士研究者に対する潜在的なセーフティ−ネットとしての役割もあるために、大学としては補助事業終了後も、本事業の一連の機能を、大学の現存の教育機能、キャリア開発機能、および産学連携機能と統合し、自立化する予定となっています。