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医療法人真木会 真木病院 会長

真木 俊次 氏

 この度、昨年に引き続き群馬大学産学連携・先端研究推進機構 客員教授の辞令を頂きました。

 身の引き締まる思いで、ご推挙頂きました先生方に心から威謝申し上げます。

 昨年度の活動内容を簡単にご報告致します。医工連携交流会も年々盛んになって参りました。提案されたものに対し様々な試みが成され、一歩一歩実現化に向けて進んで行く様は、何か心の躍る感じが致します。色々な企業のご参加を頂くことが、この会の更なる発展に繋がっていくものと確信致します。

 三年来取り組んで参りました医療産業廃棄物、県内最終処分場の問題も解決しなければならない事項が多く、大きな壁となっております。処理施設は全国的に見ても、総論賛成、各論反対の流れが強く、特に地域住民の方にすれば、やはり「キタナイ」物の処理場は遠くでやってもらいたいという気持ちはよくわかります。この問題は行政が主体となって、これに係わる業者の方と、そして何よりも大切な住民の方々と、とことん話し合っていただき、ご理解ご協力を頂けなければ、なかなか解決出来ることではありません。それに知事さんをはじめとするトップレベルの方々の、この重要課題に関する考え方と行動力が大きな力となって進展していく「カギ」であると信じております。

 一方、昨年は二回ほど市民講座の時間を頂き、高崎市と前橋市で癌の早期発見の重要性について講演させて頂きました。現状では未だ癌を完治させる薬剤、医療機器は完成されておりません。これほど死亡率の高い病気を治すには、いかに早期に癌を発見し対処するかにあります。今年度、小濱、須齋両教授より御示唆を頂いておりますが、県下はもとより埼玉北部、栃木、茨城にも講座を広げ、県民の皆さんの認識を高めていただく一助となればと考えております。群馬大学に導入される重粒子癌治療装置とPET総合画像診断で、いかに正確な病巣を確定し治療に結びつけるか、これがうまく機能すれば群馬県は癌治療のメッカになると確信しております。

 独立行政法人となった大学は真の方向性を見失うことなく、若き研究者の育成に力を注ぎ、知的財産を後世に遺していく努力を是非とも頑張って頂きたいものであります。

 現在の医療に於いては様々な問題があります。医師不足、看護師不足、勤務医の過労による開業、それによる人的不足は今や国家的問題になっています。7対1看護の問題でも、厚生労働省の定めた看護フィーをめぐり、大病院による恥も外聞もない看護師漁りは如何なものかと感じます。

 戦後60年を経過した我が日本国は経済優先の思考に固まり、国家の方向性、品格を見失っているように思えてなりません。

 医師に関して言うならば、偏差値、学力の高い子供が医学部を受験するようになり、ハードな医療の実態を知らず医師になってしまう、地方で医療に従事していく意欲のあるも者が非常に少ない、ましてや自分の子弟の教育問題から中央都市部に集中していくことは否めない事実であります。医療に対する厳しい社会環境の中で、患者さんや家族の方々との信頼関係を築くことが、最優先課題であり理想であろうと思います。若い医師に対し、肉体的にも精神的にも負担を強いる医療制度には多くの改革が求められると思います。

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